香川県高松市磨屋町の磨屋町薬局の清水です。
今週は最強寒波の襲来にてとても寒い日が続いておりますね。
普段バイク通勤の私にとって、寒いだけではなく、路上の凍結なんかもとても気になる今日この頃です。
さて、今に始まったことではありませんが、直近よくある質問についてブログを書こうと思いました。
「マイナンバーカードを通すのに、お薬手帳っているの?」
皆様医療機関を利用される場合に聞かれませんか?
「マイナンバーカードはお持ちですか?」
だいぶ周知されてきましたが、マイナンバーカードが保険証と統合されたことで、使用頻度も徐々に増えてきているかと思います。
では、医療機関でマイナンバーカードを機械に通すことで何ができるのか?
大きく2点です。
- 保険の内容を確認できる。
- 過去の投薬情報、特定検診の内容が確認できる。
1.保険の内容を確認できる。
健康保険証はその人の保険情報を確認することで、保険医療機関における治療が一部例外を除いて保険適用で受けることができるというものです。
現在ではマイナンバーカードと紐づけることで、保険証の代わりとして使用ができるようになりました。
また、保険情報の切り替えがあった場合でもカードや紙であれば、途中で失効していたとしても、医療機関では判断ができませんでしたが、マイナンバーカード使用で判断がつくようになりました。
保険の内容に関しては、どちらかというと医療機関向けの内容になりますね。
2.過去の投薬情報、特定検診の内容が確認できる。
ここが医療機関利用者のメリットになるかと思います。
多数の方が、「今服用しているお薬の名前」を憶えていません。
また、問診票に記載いただけるのですが、「高血圧のお薬」や「コレステロール」等で大まかにしか確認できないケースがよくあります。
医師や薬剤師は大まかにお伝えいただければある程度検討をつけて、新規お薬の処方内容に問題が内科判断しておりますが、「高血圧のお薬」や「コレステロール」というだけでも数種類、ジェネリック医薬品を含めるとさらに多くなります。怪しい場合はお薬を提供できなかったりします。
マイナンバーカードを通していただくことで、過去のお薬の履歴を確認できます。これによって何度か薬の変更実績もありますので、とても助かる面も。
ただし、「これがあるからマイナンバーカードを通せばお薬手帳は不要では?」という質問が増えてきました。
答えは「否」。
現状オンライン資格確認(マイナンバーカードを通すこと)は前日受診していただいたお薬のデータなんかは対応しきれておりません。体感約1か月程度のラグがあります。これは現状では毎日お薬のデータなどがクラウド上に保管されるわけではないため、どうしてもラグが生じるのです。
また、当たり前のことかもしれませんが、オンライン資格確認には適した通信環境が必要となります。
有事で電気が止まってしまったり、通信環境が担保できないようなことがあれば、やはりアナログなお薬手帳が必要となるのです。
お薬手帳の貼り忘れや、発行してくれない医療機関があったりする場合などにはとても重宝するシステムではありますが、これらの状況から紙のお薬手帳が薬に立つケースも現状では多々あります。
特に定期薬(継続服用するお薬)がある方、副作用歴がある方にはぜひ1冊ご準備ください。当社も含め薬局では通常お薬手帳の発行に費用負担はありません。是非お申しつけ下さい。
お薬手帳の注意点として…
お薬手帳はあくまで医療従事者がそれを確認することで、飲み合わせの悪いお薬を服用していないか、履歴から今の疾患を把握して新規処方薬が問題ないか、薬の副作用歴ないか等を確認するものです。
「医療機関ごとや薬局ごとに分ける」「家で貼ってるから見せない」では最大限の効果を発揮しません。
自身の身を守るためのツールとしてご準備願います。