日常

漢方のススメ

香川県高松市磨屋町の磨屋町薬局の清水です。

暑い日が続いていますね。

現在コロナ感染症が少しずつ増えてきております。

以前ほど報道はされていないので、意外なところかもしれません。

また、コロナに限らずこの暑さの兼ね合いでいたるところでクーラーが稼働していると思います。

クーラーは空気を乾燥させたり、お手入れの兼ね合いで喉風邪も多いです。

小児では手足口病が多いことも報道されていますね。

当薬局にも風邪症状を訴える患者様が多数来局されています。

風邪症状には通常の咳止めや鼻水止め、解熱鎮痛薬などのほかに、漢方薬という選択肢がございます。

「漢方薬?効かないんじゃない?まずいんでしょ?」

とネガティブな要素を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

そんな意見からとても簡単にですが、漢方について今回触れようと思いました。

漢方薬は数種の生薬成分をある一定割合でパックになったものが通常販売、受け取ることのが一般的です。

例えば、葛根湯は、カッコン、タイソウ、マオウ、カンゾウ、ケイヒ、シャクヤク、ショウキョウと7つの生薬から作られています。これを一定割合で混合したものを葛根湯と売り出しているわけです。

一般薬と異なるのは、通常の咳止めなら、咳止めの成分が効果を示して咳を抑えるのに対して、漢方は各生薬で効果は発揮されますが、数種類一定量混合したものを服用することで、体質を改善するという考え方になります。

再度葛根湯を例に挙げますが、よく使われる使用用途としては「風邪の初期症状」にはなりますが、その他「肩こり」「蕁麻疹」などにも使用されることがあります。体質改善薬にあたるので、適応症状も幅広いのです。

また、効果実感までに時間がかかるのではというところですが、確かに長期服用で体質改善に至っているかを判断するものもありますが、風邪薬やこむら返り(いわゆる足などをつったときに服用)用の漢方なんかがあるくらい、即効性を期待する漢方薬もあります。体質に合致さえすればしっかり効果も発揮され、即効性も実感できるものもございます。

まずいんでしょ?という点に関しても、不思議なもので、体質に合えばおいしく感じたりします。これは日常でも感じたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、経口補水液なんかは今でこそ企業努力もあり、おいしく作られている傾向にはありますが、しっかり水分摂取等ができていて、身体が欲していない状態で摂取すると塩っ辛さが目立ちます。それに対して、しっかり身体を動かしたり、炎天下での作業時に飲むと意外とその塩味を感じにくかったりするかと思います。体が欲している飲食物は味覚にも現れたりするということで、漢方も飲みやすかったりおいしく感じれば、体質に合っているといえる要素となります。

ただ全くリスクがないわけではないこと、大量に漢方を服用することで期待している効果を得られなかったりすることもありますので、専門家まで相談いただければと思います。

磨屋町薬局では漢方薬の取り扱い、相談もお受けいたしますので、ぜひご来局ください!

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