日常

栄養ドリンクジャンキー

香川県高松市磨屋町の磨屋町薬局の清水です。

猛暑日が続いておりますね。

外に数分出ているだけで汗が吹き出します。

うれしいことに食事のお誘いを多くいただき、最近薬局近辺の街中の飲食店によく行きますが、徒歩移動のため、お店についたら汗びっしょり。

その分ビールがおいしいのですが…。

また、飲酒機会が増えると翌日の仕事のコンディションはどうしても気になります。

以前の私は疲れが溜まるとリポ〇タンDや〇ンスター、レッ〇ブル等、毎日ドーピングして出勤。あるいは昼休み以降の眠気覚まし、活気づけを意識して摂取していました。

栄養ドリンクの炭酸や味の飲んだ感がとても好きで続けていたのですが、これは薬剤師としてはあまりお勧めできません。

栄養ドリンクには確かにビタミンB群やタウリンなどの滋養強壮成分が入っておりますが、一番は「カフェイン」。

コーヒーで有名な成分にはなります。

カフェインは覚醒作用こそありますが、利尿作用依存性があります。

その覚醒作用はよく「元気の前借」と表現され、一時的に元気になる感じこそありますが、実質体調が改善しているわけではないので、切れると元通り。倦怠感等が戻ってくるのです。そのために滋養強壮成分も一緒に入っているわけではありますが、ビタミンB群、タウリンは水溶性であるため、多量にとったところで過剰分はおしっことともに排泄されてしまうのです。

要は単発で摂取しても体に蓄積しない分、効果としてはあいまいなのです。

また、利尿作用にて何度も仕事中トイレに入るのはデメリット。ハイカロリーで糖分量が多いのに、一気に飲めてしまうことで、血糖スパイク(血糖値の急な上昇)で眠気にもつながるので、一長一短。

依存性で続けていると糖尿病まっしぐらになります。

でも気軽に手に入る分やめられないんですよね…。おまじない的要素も大きいし…。

そんなみなさまにお勧めしたい商品が2点あります。

まずは漢方薬の「生脈散エキス細粒G「コタロー」」です。

生脈散は夏バテにもってこいの漢方で「飲む点滴」と言われております。

生脈散は倦怠無力感、息切れ、多汗、熱感、口渇、乾咳、元気がない方に使われ、術後や夏バテによる減退した体力の回復に用いられます。

漢方薬は数種の漢方が組み合わさって作られたものですが、構成生薬が少なければ少ないほど、よりシャープな効果を示します。この生脈散はニンジン、バクモンドウ、ゴミシと3種の漢方で、比較的少ない構成となっております。

また、カフェインと異なり、一時的な覚醒作用や利尿作用、依存性などがないうえに、飲めない人の制限も比較的少なく、安全性の高い漢方となっております。糖質も含まれていないので、糖尿病の心配もありません。

1箱(1か月分)9240円と高価ではありますが、1日換算すると約300円とよい栄養ドリンクを毎日1本購入するのと同等レベルとなります。

医療用医薬品で全く同じものはないので、この時期よく点滴に行かれる方、他のビタミン剤や漢方でしのごうとしたが、今一つの方などには特におすすめです。

続きまして「キヨーレオピンシリーズ」です。

キヨーレオピンシリーズは湧永製薬の主力商品でニンニク抽出液が特徴的な商品です。

また、自身でカプセルに液体を注いで服用するというところもそれだけで何となくしっかり効果がある感じがしますよね。

ニンニクは優れた滋養強壮剤ですが、においが…という方も多いかと。

私もしばらく愛用していますが、服用後すぐはほんのりニンニク臭を感じますが、食事でニンニクを食べた時のような長時間の残り香なんかは全くありません。

スタンダードなキヨーレオピンに比べ、レオピンロイヤルには別途数種の滋養強壮効果のある漢方薬は配合、また、血流促進の効果も期待できるので、夏の冷房直下による冷え感、むくみ、しびれ感等がある方にはよりおすすめとなります。

こちらに関しても、キヨーレオピンが1箱(1か月分)3630円ですが、1日あたり121円レオピンロイヤルが1箱(1か月分)9680円ですが、1日あたり322円

毎日で換算すればそこまでの負担にならないこと、生脈散同様栄養ドリンク剤の欠点はないというところ、非常におすすめです。

時間のないビジネスパーソンの欠点のない健康の支えにぜひお求めください。

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